「核兵器禁止条約の理想と現実」
渡辺里香さん[国際NGOピースボート/核兵器廃絶国際キャンペーン(ICAN)]と
瀬戸麻由さん[カクワカ広島/核兵器禁止条約第1回締結国会議に参加]のお二人をお招きして、
ILP講演会「核兵器禁止条約の理想と現実」を行いました。
「ウラン採石で放射能汚染された村があることを知り、
そこの若者と出会ったのが、核の問題について取り組み始めたきっかけです。
同世代でも『ヒバクシャ』はいる。世界中で『ヒバクシャ』は苦しんでいることを知りました。」
来校された瀬戸さんはお話しになります。
また、オンラインでつながった渡辺さんからは、
「ICAN」が核兵器禁止条約に果たした役割、
2017年にノーベル平和賞を受賞するまでにいたった経緯が説明されます。
そして、異なる国や文化の人々が協力することの力、
互いに敬意を抱いて協力する楽しさについて語られました。
生徒からの質問に対しては、
軍事力に頼らずに外交力・交渉力を高める安全保障のあり方や
核保有が不要になる世界のあり方が提案されました。
「広島に住んでいるから取り組む」ではなく、
「世界中のみんなで考えないと解決できないから取り組む」
熱い心と行動力に圧倒される講演でした。