デザイナーにインタビュー
今日は、今年度の体育祭ポスターをデザインした高2のT君に、制作秘話などをインタビューしてみました。
ーまず、体育祭のポスターを作成することになった経緯を教えてください。
もともと、A組のTシャツのデザインを担当していました。その中で、行事のために絵を描くのが楽しいと感じるようになりました。やりがいがあるというか…。それと同時期に、(生徒会から)ポスターデザインの募集があったので、応募しました。応募者が他にいなかったので、すぐに決まりました。
ーそれはラッキーでしたね。「動」というテーマを聞いて、はじめにどんなイメージが浮かびましたか?
そうですね、はじめに、モノクロのイメージが浮かびました。
ーということは、当初から今の完成形に近いイメージができていたんですね。
はい、モノクロの方が、躍動感とか、迫力が出ると思いました。カラフルにすると、色がきれいだなーとか、そっちに目が行っちゃって、迫力の方があまり出ない気がして…。あとは、今までの歴代の体育祭ポスターを見たんですけど、白黒のものはなかったので、ここでガラッと変えるのもいいかな、と。
ーなるほど。動物をモチーフにしようとしたきっかけは何かありますか。
生命の…本質の、動きを表そうと…
ー生命の本質の動き!壮大なテーマが出てきましたが…具体的にはどういうこと?
大地の…
ー大地の!(笑)また新たなワードが出てきました。
大地の…躍動感?っていうか…まあ、迫力が出るかなと(笑)
ーつまり迫力を重視したということですね(笑)動物のチョイスには意図がありますか?
大、中、小でバランスよく入れました。他にも水牛とか、イノシシとか、クジャクを乗せようかとか、いろいろ考えました。
ー特に好きな動物はいますか?
好きな動物ですか(笑)熊…ですかね。毛並みを一本一本(デジタルなので、タブレット上に)指で描いたんですけど、1時間近くかかって…一番時間がかかりました。なので思い入れがありますね。
ーほかに制作秘話などはありますか?
構図ですかね。最初は真横から映すようにして描いてたんですけど、美術の先生に見せたところ、あまり動きが感じられず、「動」というより「静」的な印象を受ける、構図を変えてみたらどうか、というアドバイスを受けました。それで、今の前からの構図に変えました。
ーそれは大きな変更ですね。それを言われてからどれくらいで描き直したんですか?
3日です。
ー早!(笑)
宿題そっちのけで…(笑)
ーそれは言わない方が良いですよ(笑)
なので、実際には合わせて1週間くらいで作ってますね。はじめに描いた横向きの構図は、パンフレットの裏面に使ってもらう予定です。
ーでは、皆さんも見る機会があるかもしれませんね。それまでのお楽しみということで…。最後に、今回ポスターのデザインを担当して良かったと思うことなどを教えてください。
一人で大きな行事のポスターを描くのは初めてで、いろんな人からどう見られるかを考えながら描く、ということを学びました。
ー今日は制作の裏側をたくさん教えてくれて、ありがとうございました。
ありがとうございました。