「人を裁くな」
中1のILでは、神学生であるC先生による授業が行われました。
本題に入る前に、授業の最初に行われたエクササイズの一部を公開します。
ぜひ考えてみてください。
問題:以下の人の行動を表す文を読んで、いい人か悪い人かを判断しなさい。
判断に迷う場合はそのままでかまいません。
1.Bさんはまだ若いのに、バスの中でお年寄りに席を譲らない。
2.Eさんはいつも算数で満点を取る。
3.Gさんは刑務所にいる。
生徒の答えはもちろん様々ですが、何人かに見せてもらいました。
例えば2番「Eさんはいつも算数で満点を取る」では、いい人だと判断した人はほぼいませんでした。
彼らは「点数がいい人=いい人」とは思ってはいないようです。
正解を書く前に、C先生が伝えたかったことを少し紹介します。
今回は、新約聖書のマタイによる福音書7章を読み、
イエス様が何をお伝えになっているのかを考える授業でした。
中心テーマは「人を裁くな」
特に、見た目や先入観で「悪いことだ」と決めつけてはいけないというものでした。
「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなた方も人にしなさい。」
という、黄金律といわれる言葉があります。逆もまた然りで
「人にされたくないことは、してはいけない」
とは、よく聞く言葉です。
「誰も裁かれたくないでしょう。だから他の人も裁くべきではないんだよ。」
とのこと。
「あいつは嫌なやつだ」「あの人は優しくない」というように
人の悪いところを探すのはやめようということでしょうか。
いろんな考えが浮かんできそうです。
さて、答え合わせでの時間ですが、答えはありません。
最初に紹介したエクササイズには、続きの説明がありました。
1.Bさんは席を譲らないのは、自分の体が不自由だから。
2.Eさんの点がいいのは、いつもカンニングをしているから。
3.Gさんが刑務所にいるのは、そこで働いているから。
確かに、どういう人なのかをよく知らなければ、いい人か悪い人かは判断できませんね。
この章では、この話も含めて
「他人の欠点を見つける前に、自分を見直しなさい」
ということを学べるそうです。
今日の授業をきっかけにして、自分を見つめ直しながら
より良い人間へと成長していきましょう。