梅雨をむかえる準備
「自転車のサドルを高く上げるのが夏をむかえる準備のすべて」
歌人でエッセイストの穂村弘さんの歌です。あまり彼らしくない(?)とても爽やかな歌です。
さて,広島学院中学サッカー部には「夏」ではなく「梅雨」をむかえる準備があります。
雨が降るとグラウンドの土は側溝へと流れます。流された土が側溝を埋めてしまうと水が流れにくくなり,グラウンドの水はけが非常に悪くなります。そこで中学サッカー部では梅雨前に側溝の土をグラウンドに戻す作業を毎年行っています。
普段は非常に楽しそうにボールを蹴っている選手たちですが,作業は流石に嫌がるのでしょうか…?
…作業でも彼らは大変楽しそうでした。
彼らを見ていて非常に感心するのですが,彼らはサッカーに関係のあることならしんどいことでも楽しんで関われるようです。今回の作業も決して楽なものではありませんでしたが,みんなで笑いながら楽しそうに行っていました。
「全部サッカーにつながっているんだよ」と彼らには指導していますが,これほどまでに学びを実践に結びつけることができる中学生は珍しいのではないでしょうか。
もう梅雨入りをしてしまい,雨が多い毎日ですが,サッカー部は雨の中でも(雷が鳴らない限り)活動をしています。作業を楽しめた彼らですから,雨の中のサッカーくらいへっちゃらです。楽しみながら上達していく彼らを一緒に見守ってください。