2016年8月1日 高3(56期)追い出し会&中1(61期)入部!
7月中旬、高3(56期)追い出し会をおこないました。
後輩たちとともに裏山で写真撮影をおこない。
学校にもどって挨拶をします。
56期は、登山だけでなく多方面にわたって活躍した学年。
科学オリンピック、写真部、無線同好会etc
さすが好きなことを追求した集団、個性的なスピーチが続きます。
せっかくですから、ここで高3キャプテンのO君の書いた文章を紹介したいと思います。
「登山部で学んだもの」 高3 O
僕の広島学院生活は、ほとんどすべてが登山部だった。
中学生の頃から、夢を見るかのようにインターハイを目指して山を登っていた。あっという間に高1になり、先輩に導かれて県総体優勝。漠然と描いていたインターハイ出場が突然目の前のものになった。箱根の山々を歩いた神奈川インターハイ、結果は4位入賞だった。優勝こそできなかったものの、先輩に助けられて最後までやりぬくことができた。「来年こそは優勝だ」本気でそう思っていた。高1の夏は希望にあふれていた。
しかし春、高2の県総体、僕たちはあっけなく敗れた。一日目のタイムレースで負けたとき、「諦め」しか浮かばず、「明日は2分差で勝って、挽回しましょう!」という後輩の言葉に応じることができなかった。それが本当に申し訳なく、今でも情けなく感じる。厳しい現実を知った瞬間だった。
高2の夏、部活から身を引くこともできず、「後輩指導」という名目で僕はクラブに残り続けた。はじめは惰性で残っていた。しかし、前を向き続ける後輩たちの姿勢に励まされ、僕は自分の持っている技術と知識を後輩に伝えた。先輩たちが僕に伝えてくれたように。そしてこの春に、県総体で彼等は見事に優勝した。その瞬間、肩の荷が下りたような気がした。
インターハイ出場そして優勝、そこに何の価値があるのかは正直わからない。特にマイナー競技の登山は、女性にもてるスポーツでもない。しかし今も、それを夢見る登山部員も、それを現実として闘う登山部員もいる。そしてこれからもそうあってほしいと僕は願っている。漠然とした希望と厳しい現実が入り混じる「今」をひたすら歩き続ける。僕はその力を登山部のみんなからもらった。そして、それが僕の成長だった。
熱い、熱いぜO君。君のおかげで、今年はインハイに出場することができました。
ありがとう。期待に応えられるように、この夏岡山で頑張っていきます。
そして、高3が夏の受験勉強に突入した、7月下旬。
新しく中1(61期)が入ってきました。
今年はなんと19名の入部!
暑い中、一生懸命に裏山を登っていきます。
登山部は、「地味だけど熱いクラブ」、「朗らかでたくましい男のクラブ」です。
「荷物は重く、足取りは軽く」
雨風にさらされながらもにこにこと笑える男、
61期登山部諸君、そんな山男になって下さい。
期待しています。