2013年8月20日~23日 中学登山部 夏山遠征登山(くじゅう)
中学二年生、三年生とともに、大分県くじゅう連山への遠征登山を行いました。
昨年、くじゅうで大雨にみまわれた三年生は、防水対策はバッチリ!
「今年はテント内で『浸水式』はありません!あんな辛い目はもうコリゴリ!」
断言します。
さて、いざ、くじゅうに到着してみると…
おおっ、とってもいい天気。「去年とえらい違いだ!」高校指導員はつぶやいています。
20日は、長者原から雨ヶ池越を通って、坊ガツルキャンプ場へ。
21日は、久住山(1787m)、中岳(1791m)、三俣山(1745m)を登ります。
下の写真は、久住山山頂での様子です。
蒼い空の下でみんな笑顔です。
ここで、高校指導員のI氏とO氏も二人でパチリ。
後ろにあるのは硫黄山。いつも白煙をたなびかせています。
この二人は、遠征の事前準備からよく中学生たちの面倒をみてくれました。
22日は、大船山(1786m)と平治岳(1643m)を登ります。
大船山山頂では、アマチュア無線技師の一級免許を取得したN氏が長いアンテナを立ててがんばっています。
夏休み前半を無線の勉強に費やし。宿題が全くすすんでいないとのこと。
今は宿題のことは忘れて、楽しく交信しましょうか。
この日もいい天気でしたが、予報では午後3時頃から雨模様とのこと。
すでに登山行動を終えて、雨に備えてキャンプ場ですごしていると、
予報通り黒い雲が近寄ってきます。
「さあ、そろそろ雨だぜ~ テント内に荷物を入れておけよ~」
その時です、すさまじい暴風雨とともに、突然の雷音…
たちまちキャンプ場を囲む山々に光の筋が立ち上がり、衝撃音が鳴り響きます。
テントが飛ぶほどの風と雨に外に出ることもできず、避難もできません。
できるのは、数十分間、テントを支えながらただ雷雲が過ぎ去るのを待つだけ。
何の前触れもない雷…
通常、風上で雷音が聞こえたら20分以内で避難するという対応を取るのですが、
今回はそのようなサイン(音)もなく、突然の雷鳴。
だれもけがをしませんでしたが、危険な状況であったのは確かです。
どこまで危険の予知が可能か、これは登山部顧問が常に抱えている課題ですが、あらためてその重さを痛感した事件でした。
さて、ものすごい雨にテントの周りは、水浸しになっています。
点呼を取りながら、各テントをまわってみると…
雷はとてもこわかったけれど、テントが飛ぶこともなく、防水もバッチリだったようです。
昨年の経験が活かされています。やはり、辛い経験は大事なのですね。